食品業界システム導入事例:マッシュルーム製品卸・小売業|株式会社ワキュウトレーディング様 システム導入事例

食品

システム導入事例株式会社ワキュウトレーディング 様

  • CROSS-OVER
  • 販売管理・在庫管理
  • Web受発注システム

ワキュウトレーディング様 システム導入事例得意先の細かい注文指示を正確に管理。農場や飲食店との受発注もシステム化。

導入の背景

得意先への柔軟な対応が、管理の複雑化に。

ワキュウトレーディング様 システム導入事例
「マッシュルームで世の中を元気にする」をスローガンに掲げるワキュウトレーディングは、2001年8月に設立した日本唯一のマッシュルーム専門問屋。卸先は私鉄系スーパーや食品加工会社、飲食店など多岐にわたり、マッシュルーム農場にも栽培技術の指導や資材の輸入販売を行う。2014年4月には、直営飲食店の1号店「MUSHROOM TOKYO(マッシュルームトーキョー)」を原宿にオープン。日本初となるマッシュルーム料理専門店の歴史をスタートさせた。

2013年の売上は13億円を突破。背景には、マッシュルームの種類・サイズ・等級・入数などを得意先ごとの要望に合わせて提供する、顧客満足を重視する姿勢がある。高橋和久社長は、「取引農場の協力を得て実現している、柔軟な対応力は強み」と語る。

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しかしその柔軟性は、売上の増加とともに管理の煩雑さを生み、手作業では追いつかなくなった。当時、市販ソフトは利用していたものの、得意先ごとの複雑な注文指示情報はエクセルで管理。伝票作成も手作業だった。作業ごとに担当者が異なるためミスも発生しやすく、チェック作業にも苦労していたという。「後々ミスが発覚すると大変だった。一日中入力作業に追われ、休みもとりづらかった」と振り返るのは、業務担当の斎藤能里子氏。高橋社長は、「自社の特殊な管理方法を理解してくれるシステム会社に出会えるのかと不安があった」と、システム導入に踏み切れなかった理由を振り返る。

導入の決め手

的確な提案に、1週間で導入を決意。諦めていたシステム化を実現。

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アイルの営業担当者から電話がかかってきたのは、2012年4月。業務の課題や要望を話すと、次の打ち合わせではアイル担当者がフローチャートを持参し、的確な解決策を提案してくれたという。高橋社長は、「導入後の業務が簡潔になることがよくわかり、素晴らしいと感じた。コストも抑えられた」と話す。
その後1週間ほどで、アイルの基幹業務システム「アラジンオフィス」の導入を決定。導入後は度重なる入力作業の手間が解消され、業務の正確化や効率化につながった。

得意先ごとの複雑な注文指示情報はシステムで管理できるようになり、発注指示書・納品書・請求書まで一貫して出力が可能になった。ミスを防げるため、得意先からの信頼度アップにもつながっている。以前は、業務担当者が5名いたが休みをとれずにいた。現在は派遣社員を除けば3名で業務をまわせるようになり、休みもとりやすくなったという。

高橋社長は、「導入時もしっかり指導してくれて安心だった」と振り返る。齋藤氏は「ちょっとしたイレギュラーにも、システムがあることで臨機応変に対応できて助かる」と話し、「アイルは全ての段階の人がプロであり、信頼できる」と続けた。

導入の効果

取引農場にもシステムを紹介。
得意先の効率を考え、Web受発注システムも導入。

高橋社長は、国内一のマッシュルーム生産量を誇る取引農場に「アラジンオフィス」を紹介し、導入が決定した。

「その農場も自社と同様に、複雑な注文情報の管理に苦労していた」と高橋社長。現在はワキュウトレーディングと同農場の受発注データを連携する準備を進めている。稼働後は、ワキュウトレーディングが受注データを入力すれば、農場へ瞬時に発注され、出荷指示書や配送伝票まで一貫して出力が可能になる。高橋社長は、「大切な取引農場と自社を、アイルに一括でサポートしてもらえるのは安心。システムが連携することで、その農場とは今まで以上に太いパイプでつながれるように感じる」と語る。いずれは他の取引農場とも連携を考えているといい、「システムを入れたことで夢が広がった」と続けた。

ワキュウトレーディング様 システム導入事例

ワキュウトレーディングは、アイルが提供するWeb受発注システム「アラジンEC」も導入。得意先の飲食店との受発注を、Web上で可能にする体制も整えた。得意先がWeb上で発注すれば、ワキュウトレーディングに受注データが届き、作業の必要なく取引農場に発注データが流れ、ワキュウトレーディングからの請求書発行まで一貫して可能になる。得意先の飲食店が、閉店後の深夜でも自由に発注が可能になるよう考えた。まずは自社の直営店「MUSHROOM TOKYO」から稼働を開始し、今後得意先に広めていく意向だ。

今後の展開

充実したシステム環境に満足。

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マッシュルームの国内消費量は、年間1人当たり100グラムに満たないという。同社はマッシュルームの高い栄養価や旨味、豊富なアレンジ方法を広めるべく、ピクルスやアヒージョなど約10種類の加工品も扱う。今後は、卸業務に加え加工品の提供にも注力しながら、「MUSHROOM TOKYO」で市場に魅力を直接伝えていく。その支えとなる仕組みに関して、「現段階では最大限のシステム環境を叶えられている」と高橋社長。東京から全国へ、いずれは海外へもマッシュルームを広める夢の実現に向け、農場・アイルと一体となり精力的に活動していく。


※記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。

2014年4月24日/食品産業新聞にて掲載

会社概要

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株式会社ワキュウトレーディング様システム導入事例│販売管理在庫管理生産管理システムのアラジンオフィス
5000社以上の企業様に直接販売から運用、保守までを一貫して行っているアイルの豊富な知識とノウハウから生まれた、在庫管理販売管理生産管理システムをご提供しています。在庫管理販売管理生産管理に必要な機能をコンパクトにまとめたシステムとなっております。テレワーク・在宅勤務にも対応したクラウドでのご提案も可能です。お客様のご要望によって必要な在庫管理販売管理生産管理の機能をカスタマイズで加えることも可能です。