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販売管理システムとBtoB専用ECのスムーズな連携により、
二重入力作業が解消
データを生かし、各業務を改善していく意識が社内に浸透
導入の背景
時代に先行して複数システムを活用し業界をけん引
しかし各システムの親和性が低く、人的負荷が大きかった
自社ブランド「LEGEND WALKER(レジェンドウォーカー)」を中心にスーツケースやキャリーバッグを企画製造する株式会社ティーアンドエス。2015年にドイツのデザイン賞である「レッド・ドット・デザイン賞」のプロダクト部門で、同社の製品の1つである「アンカープラス」と「トラベルメーター」が受賞したことからも明らかな通り、高い開発力を誇るメーカーである。
同社はITの活用に積極的で、15年以上前から他社製の基幹システムを導入していた。業務にiPadを取り入れたのも早かったという。それからさらなる業務効率化や取引先の利便性向上を目指し、受発注システムをはじめ、複数のシステムを活用していった。
しかし「基幹システムに各種サービスを外付けする形で運用していたため、システムとしての一貫性に欠けていました」と事業開発室係長の葛 長生氏。
システム同士が連携しておらず、二重入力の手間があったり、システム間での在庫数のずれが発生したりと不便な部分も大きかった。
折しも当時創業17年目を迎えていた同社の業績は好調だった。出荷量の増加に伴い人員を増やして対応してきたが、「今の人数のまま、いかにして売上を上げていくか」を考えたとき、システムの刷新が決断された。
導入の決め手
顧客目線に立ち、導入への社内理解を深めるために何が必要かを考え抜いた対応が決断の後押しに
「システム同士がスムーズに連携し、より運用しやすいものがないかと探したところ、販売管理からWeb受注対応まで1社でサポートしてくれるアイルさんがベストでした」と葛氏は語る。
また商談時の対応面も導入決定の後押しとなったという。決裁にあたり、導入のメリットを社内に理解してもらう必要があった。
「導入後にそれぞれの業務で期待できる効果を数値化し、資料1枚にわかりやすくまとめてくれました。こうして親身になって対応してくれたことが、導入の大きな後押しになりました」と葛氏。
斉 真希社長も「各社システムをコスト以外の面で比較するのは、システムに詳しくないと難しいことだと思います」と同意する。
「決裁者としてシステム選定に悩んだ際に、一目見てメリット・デメリットがわかるよう、アイルさんが各社の比較ポイントを一覧にして渡してくれたんです。リサーチ時間の削減にもなり、とても助かりました。顧客の視点に立って提案してくれているのだと感じましたね」と続けた。
こうして2019年10月に販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」とBtoB専用ECパッケージ「アラジンEC」の導入が決定した。
導入の効果
販売管理システムとBtoB ECの連携により、二重入力が不要に
数時間ごとで入る注文対応の負荷軽減に貢献
前システムには約15年分と長年のデータが蓄積されていた。そのため、新システムへのデータ移行や、業務フローの刷新による各部署間の調整には時間を要したが、システム稼働前に入念に打合せをしたことで、導入後もほぼトラブルやエラーが発生することなく利用できているという。
システム移行後は事務方の作業ボリュームが明らかに減少した。
「アラジンEC」に届く受注データが「アラジンオフィス」に自動で取り込まれるため、システムをまたいだデータの二重入力が不要となった。手入力による作業負荷が軽減されることで入力ミスも少なくなる。
葛氏は、「取り扱う商品点数が多い量販店さんからは、数時間ごとに注文が入ることもあります。データのやり取りが自動になることで受注作業が便利になりました」と実感を込める。
受注残管理によって機会損失の防止に
BtoB取引に特化した「アラジンEC」の導入により取引先の利便性向上も
「アラジンオフィス」により、詳細な受注残管理が可能になったことも大きかった。
「これまでは売上管理のみでしたが、今では注文数やその傾向がデータ化されて見えるようになったことで、生産量やタイミング、各商品の在庫の差配などが大きく変わりました」と葛氏。その結果、適正な在庫数の保持、機会損失の防止といった効果も実感しているという。
また「アラジンEC」を導入したことでBtoB取引ならではの対応が柔軟にできるようになった。
以前は、BtoB取引に特化したECシステムがほぼなかったこともあり、BtoC向けのEC構築サービスを利用していた。今回BtoB専用ECパッケージである「アラジンEC」を導入したことで、以前はできなかった取引先に合った商品の表示分けをすることや、上代と実際の販売価格の双方を表示することが可能になった。
さらにこれまでは商品の出荷後、送り状番号の問い合わせ対応を電話やFAXで行っていたが、「アラジンEC」では、注文履歴から発注担当者が番号を確認できるようになったため、取引先の利便性向上にもつながった。
「『アラジンEC』は複雑なカスタマイズをすることなく、ほぼ標準機能のままスムーズに導入することができたので、
そうした部分も大きなメリットでした」と葛氏は話す。
またサポートについても、「問い合わせると、その日のうちに必ず回答がもらえるので助かっています」と評価する。
「アラジンオフィス」の売上や受注データを、
商品開発やマーケティングなどに生かす考え方が社内に浸透
アイルのシステムを導入してから、商品や業務の流れのみならず、社員の意識にも変化があった。
斉社長は「『アラジンオフィス』」から誰でも簡単にデータを抽出できるので、ただ売上を出すためだけではなく、商品開発やマーケティングをはじめ、そのデータを自身の仕事にどう生かせるのか、といった考え方が浸透していきました」と口にする。
「今までは、不便さを感じても何とか根性で乗り切ろうというマインドセットだったものが、『どうしたらもっと便利になるのだろうか』と皆が考えるようになりましたね」と言葉を重ねた。
アイルについては「各業務の効率化のみならず、会社をより成長させていくためにどう業務を改善していくのかをともに検討していくビジネスパートナーだと考えています」と続けた。
今後の展開
BtoC ECサイト構築と複数EC管理サービスもアイルに依頼
エンドユーザーとの接点も強化
同社は今後、販路拡大のためBtoC ECの展開も視野に入れている。そのとき力を発揮するのが、複数ECサイトの在庫や取引を一元管理できるアイルの「CROSS MALL」だ。将来の展開に備え、2021年に導入が決定した。
この動きに先行する形で、2021年9月にBtoC ECサイトをオープン。斉社長は「ECモールだけでは、企業の理念やブランドバリューといった、商品のバックグラウンドが十分に発信しきれません。こうした面を顧客に伝えるプラットフォームを作りたかったんです」と語る。BtoC ECサイトの構築支援も同社をよく知るアイルの仕事だ。
社名の「T&S」は「トレード&サービス」の頭文字。「私たちが顧客に提供できる価値は“もの”だけではなく、それに付随するサービス」と語る斉社長は、「今後は商品の購入しやすさ、体験価値、アフターフォローといったサービス面により一層注力していきたいと考えています」と続けた。
旅をもっと豊かにする。そんな企業理念の下、顧客との信頼関係を築いてきたT&S。アイルはビジネスパートナーとして同社に寄り添っていく。
※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。
アイルの担当者紹介
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ファッションプロジェクトチーム
酒井 勇弥
会社概要
会社名 | 株式会社ティーアンドエス |
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代表者 | 斉 真希 |
所在地 | 埼玉県春日部市永沼758 |
設立年 | 平成14年4月 |
URL | https://www.tands-luggage.jp/ |
導入しているシステム
その他の事例
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Webからの資料請求・お問合せ
アイル営業より
販売管理システム、BtoB専用ECシステムをセットでご提案することが可能な当社の強みにより、業務効率化や負荷軽減を実感いただけていることや、システムだけでなくサポート体制にもご満足いただけていることを大変嬉しく思います。
当時利用されていた複数のシステム間で生まれていた課題を、お打合せで1つずつ整理し、システム導入後のイメージをお互いに共有していきながら進めることを意識しました。
整理する内容は多くありましたが、お打合せですり合わせたイメージをもとに同じ方向を向いて進められたからこそ、こうした導入効果につながっているのだと思います。
「アラジンオフィス」、「アラジンEC」以外にも「CROSS MALL」やBtoC ECサイト構築など多岐にわたりお手伝いさせていただいておりますが、今後も当社の仕組みを生かしつつティーアンドエスさまの成長を支えていけるよう、大事なビジネスパートナーとして継続してサポートさせていただきます。
(システムソリューション部/酒井)