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無理なく店舗拡大・売上アップに直結。
店舗数は4倍、売上高は3倍以上に。
メーカーズシャツ鎌倉はシャツ専門のSPA(製造小売業)。国産の上質なシャツを4900円という価格で提供し、成長を続けている。シャツの企画生産から店頭での販売まで一貫して行う同社の仕組みを陰で支えてきたのが、システム開発のアイルが提供するアパレル業界向け在庫・販売管理システム「アラジンオフィス」、店舗管理システム「アラジンショップ」だ。
導入の背景
偶然の出会い
同社が、アイルのシステムを導入したのは2006年秋。それまでは市販のパッケージソフトを利用していたが、同じ作業が何度も必要で業務に合っていなかった。しかも店舗数が増え、取り扱う商品量が徐々に拡大する中で「何とかならないものか」と考えていたときにアイルと出会った。
店舗が増えていくと売上処理や仕入処理が追いつかない。
「当時は手書きの売上報告が毎日各店からファクスで送られてきていた。まだ、5、6店舗だったが、週末だと一店舗だけで一〇〇万円以上売れ、売上処理だけでもかなり大変だった」
と貞末奈名子常務(取材当時)は当時を振り返る。
導入の効果
同人員数で売り上げ拡大
最初に導入したシステムは、店舗で商品バーコードをスキャンして「エクセル」ベースの売上日報を作成し、それをそのまま本部で取込処理ができるものだった。「以前は店が増えるごとに処理する伝票量が増えて悲鳴を上げていたが、システムの導入によって負担が減り、店舗が増えても同じ人員数で対応できるようになった」という。また、生産と小売で会社を複数運営しているが、複数社間でのやり取りがボタン一つで相互連携できるようになった事でシステムへの入力量が格段に減少した。
システムの機能拡張
同社はその後も順調に成長し、データが蓄積されれば、当然それを有効活用したいと考えるようになる。「取扱いの商品量が増えているのに、発注がどんぶり勘定では危険。直営店を運営しているので欠品などのお客の声もこちらに届く。システムを機能拡張すればお客の不満を解消することにもつながる」と考えた。
より細かい単位で「見える化」するために、それまでは品番だけの管理だったのを、色、サイズまで含めて管理するようにした。店舗に在庫していた商品も一点ずつバーコードタグを付け替え、SKU(在庫最小管理単位)単位で商品管理をできるようにした。それにより多品種小ロットでサイクルの速い商品も細かく「見える化」された。また、店舗への配分システムも稼働し、適切なタイミングで効率良くフォローできるようになり、安定的な商品供給の仕組みができあがった。
基礎ができたことにより、その後のPOS(販売時点情報管理)レジ導入もスムーズだった。POSレジ導入により店頭までも含めて完全にリアルタイムでの情報把握が可能となった。「現在はEC店も含めると21店舗となっているが、もしシステムの機能拡張がスムーズにいっていなければ、今の業績にはなっていなかった」と貞末常務(取材当時)は語る。
工場から直送、日々の経営判断に活用
同社はシャツを国内で生産する。物流センターに商品を在庫せず、工場から直接店舗に商品を送るので、工場への発注もこまめに行う。そのためには正確な情報をいかにタイムリーにつかめるかが重要となる。現在はデータが蓄積され、必要なデータをすぐに取り出せるようになっている。
「売れた」は過去の話。大事なのは「売れ続ける仕組み」。同社の在庫回転率は1ヶ月1回転以上という驚異的な高さを誇る。それだけに「細かく、むだなく、効率よく」商品を回転させるビジネスモデルがポイント。その仕組みを情報システムが支えている。
※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。
2012年4月26日/繊研新聞にて掲載
アイルの担当者紹介
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ファッションプロジェクトチーム
坂東 哲也
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ファッションプロジェクトチーム
北川 大地
会社概要
会社名 | メーカーズシャツ鎌倉株式会社 |
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代表者 | 貞末 奈名子 |
所在地 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下4-2-15-101 |
設立年 | 1993年11月 |
URL | http://www.shirt.co.jp/ |
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