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RFIDの活用で、工場・倉庫・店舗での入出荷検品が効率化。アイルの柔軟な姿勢を信頼。
導入の背景
多大な労力を費やす、手作業での入出荷検品が課題。
ジーンズを中心に、メンズ・レディースアパレルの製造・インポート卸・販売を行うゲストリスト。多くのセレクトショップへ卸すほか、代官山には直営店「haunt」を構え、EC販売も行う。
以前の業務管理体制は、入出荷検品が手作業で、業績の伸長に比例して多大な時間を要していたという。「月に何万ピースも出荷しており、納期の中でどうさばくかを考えたとき、人以外の力が必要だと思った」と話すのは、執行役員・営業本部長の菊島剛氏。また、当時利用していた他社の在庫管理システムと店舗の簡易POSシステムは別会社のもので、連携できていなかった。入出荷検品の効率化と、卸と小売業務のシステム連携を目的に新システムを検討。2013年、アイルに問い合わせた。
導入の決め手
アイルは卸・小売業務のシステム管理をトータルで支援できる上、ジーンズ特有の管理方法に合わせた、機能の細かいカスタマイズが可能。ほか4社ほどと比較検討したが、予算内での提案の質も突出していたという。さらに菊島氏は、RFID(電波により非接触でRFタグからデータを読み取るシステム)を活用した在庫管理を、自社にも取り入れられないかとアイルに相談。当時アイルではRFIDの提案実績がなかったが、菊島氏の要望を実現すべく対応を検討。「その後、アイルから実現できそうだという話をもらった。できないと切り捨てず、一緒に実現していこうと動いてくれた」と菊島氏は振り返る。提案力や柔軟な姿勢が決め手になり、アイルをパートナーに選んだという。
導入の効果
工場の出荷検品が迅速化。倉庫の棚卸時間は2日間から半日に短縮。
2015年7月、同社は販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」と、店舗管理POSシステムをアイルから導入。両システムを連携し、正確な業務管理の基盤を確立した。
さらに、工場・倉庫・店舗と、川上から川下までの各フェーズでRFIDを活用している。従来の工場での出荷作業は、完成した商品に下げ札を付け、1商品ずつ手作業で検品後に梱包。その後、伝票に中の出荷情報を手書きし、パッキンに貼るという流れだった。現在は、商品にRFタグを付けてハンディターミナルをかざせば、読み取った商品出荷情報を印字した伝票が自動で発行される。その伝票をパッキンに貼れば出荷でき、作業が格段にスムーズになった。
その後の倉庫入荷時も、以前は1商品ずつ手作業で検品していた。現在はハンディターミナルをかざすだけで、入荷データが「アラジンオフィス」と連携する。買い付け商品は倉庫でRFラベルを発行し、下げ札に貼付している。
菊島氏は、「以前は1日掛けていた入荷検品の時間が、3分の2になった。棚卸にも2日間掛かっていたのが、半日で終わるようになった」と話す。棚卸の頻度も、以前は半年に1度だったのが2か月に1度のペースでできており、在庫の精度が上がったという。4名~6名で作業していたのが2名でまわるようになり、人件費も削減できている。
店舗でも品出しまでの手間や、棚卸時間が削減。
店舗での検品や棚卸作業への効果も大きい。シーズン始めに大量に入荷する在庫の検品も、以前は営業時間内に終わらせるべく、終日スタッフが交代で作業していた。現在はRFIDにより、大量の在庫も効率的に全データを読み取ることができ、「アラジンオフィス」で入荷明細を確認できる。検品が素早く完了し、品出しまでの手間が大きく削減された。
また、月に1度行う店舗の棚卸は、以前まで予備日を含め2、3日要していた。半日営業を停止することもあったという。「現在は、1時間ほど早く出勤すれば営業開始前に終わる。予備の時間も含めて1日あれば十分になった」と菊島氏。店舗営業に注力できる環境を実現している。
バイヤーの利便性を重視したWebオーダーシステムを共同開発。
菊島氏はアイルについて、「こちらの些細なこだわりも親身に受け止めてくれ、非常に頼もしい。アイルとやれてよかった」と、柔軟な対応力を評価する。さらに、「営業の方もエンジニアの方も、明るくて人が良い。楽しく打ち合わせられ、難しい話でも気が滅入ることがない」と話す。その信頼関係は、システム構築にも生かされている。
同社は、アイルのWebオーダーシステム「アラジンEC for fashion」も導入。現在は稼働に向けて準備中だ。アイルが菊島氏の意見を取り入れながらシステムをブラッシュアップし、バイヤーの使いやすさを重視した現在のパッケージ機能を完成させた。菊島氏が現場の実情を伝え、アイルがそれにフィットするシステムを形にしていくという、理想的な協力関係を築いている。菊島氏は、いずれはプレス業務や展示会受注もRFIDを活用して効率化し、貸出先やバイヤーに付加価値を与える構想があるという。
今後の展開
菊島氏は同社の強みを、「インポート卸を専門にやっていた経験を生かし、海外要素を持たせた商品開発ができること。為替相場に左右されず、価格の安定した国内商品のニーズは高い」と話す。今後については、「引き続き、お客様の方を向いて商品開発に努めていく。ブランド数の拡大や、国内商品の輸出も視野に入れ、売上成長を図っていきたい」と語る。新たな挑戦も柔軟にサポートするアイルをパートナーに、今後も邁進していく。
※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。
2016年3月31日/繊研新聞にて掲載
アイルの担当者紹介
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ファッションプロジェクトチーム
鵜ノ澤 一樹
会社概要
会社名 | 株式会社ゲストリスト |
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代表者 | 村上 拓也 |
所在地 | 東京都渋谷区猿楽町16-1 |
設立年 | - |
URL | http://guestlist.co.jp/ |
導入しているシステム
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本部管理・物流管理
アパレル向け販売・在庫管理システム
アパレル向け販売・在庫管理システムです。SKU商品管理、展示会受注管理、出荷指示機能、ハンディターミナル連携、EOS・EDI連携機能・流通BMS対応など。
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RFID
RFID活用
従来のバーコードとは異なり、一度に広範囲を読み取ることができたり複数タグ情報を一括で読み取れるなど、RFIDを導入することによって棚卸、在庫、移動の管理を大幅に効率化することができます。
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Web受発注
カラー・サイズ別対応BtoB Web受発注システム
ファッションブランド・ショップバイヤー向けWebオーダーシステム(展示会受注システム)。
展示会をはじめとした、受発注業務をWebシステム化することによって大幅な負荷軽減が可能。Webオーダー・展示会受注システムを導入したことによるメリットを「バイヤー側」と「サプライヤー側」の両面からご紹介します。
その他の事例
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