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青果業特有の複雑な収支計算をシステム化。営業活動に注力できるようになり、得意先も増加。
導入の背景
アイルの担当者は、業界の商習慣をよく理解してくれた。
国内最大の青果取扱い市場である大田市場の一角で、果物を中心に輸入青果物の仲卸を行う定善(さだぜん)。設立は100年以上前という老舗で、現在はバナナやグレープフルーツ、アボカドなどの取扱いが多いという。単なる仲卸に留まらず、百貨店やスーパーなどの卸先に効果的な売り方まで提案する、営業力が特長。営業本部長の佐藤龍氏は、「例えばアボカドなら、マグロと一緒に食べる消費者向けに鮮魚売場に置いてみてはどうかなど、消費者の食べ方まで考えた売場の提案をしている」と話す。
管理業務は市販ソフトを長く利用していた。しかし業務をカバーできる範囲に限度があり、ステップアップのためにシステムの入れ替えを検討。2012年8月、インターネットで見つけた、アイルが提供する基幹業務システム「アラジンオフィス」に興味を持ち問合せた。他2社と比較検討し、およそ1か月後に「アラジンオフィス」の導入を決定。要望を叶えられる機能性や、豊富な実績が決め手になったという。佐藤氏は、「アイルの営業担当者は業界の商習慣をよく理解した上で提案してくれ、導入前から導入後のイメージを掴めた」と、迅速な判断に至った背景を振り返る。
導入の効果
ロット・荷姿管理機能の活用で、日次業務の負荷を削減。
2012年10月からシステムの稼働をスタート。稼働までもスピーディだった上に、大きなトラブルもなかったという。導入後は、青果業特有の複雑な在庫管理や収支計算を、システムで瞬時に行えるようになった。
果物は仕入れる最中に傷むことも多く、売り物にならないロスが発生する。在庫はこのロスを加味して管理する必要があった。さらに、品質や形・大きさで売上や原価が異なるため、収支計算も難しい。システムの入れ替え前は、この複雑な管理を手作業で行っていた。
現在は、「アラジンオフィス」のロット管理機能を活用している。ロット管理とは、同じ品目の商品でも個別に番号を割り振る管理方法。番号ごとにいつ・どこに・いくらで販売したのかを管理できるため、商品ごとの販売情報・収支が明確になった。いつ仕入れた商品にどれだけロスがあったかも把握でき、正確な在庫管理ができている。
また、「アラジンオフィス」は荷姿管理も可能。これも定善が導入を決めたポイントだった。仕入時は5個で1箱の商品を、1個ずつバラで販売することもある。他社のシステムでは1商品で1単位の管理が一般的だが、「アラジンオフィス」は1商品に対し、バラ・パック・ケースなど3単位まで管理することができる。そのため、販売単位(荷姿)に応じて在庫管理・収支計算ができるようになった。「手計算に割いていた時間を、得意先と話す時間に充てられるようになった」と佐藤氏。強みの営業提案に注力できるようになったことで、得意先の増加にもつながっていると話す。
業界特有の“原価洗い替え”もシステムで瞬時に反映。
業界特有の「値決め」に対応するため、「原価洗い替え機能」をカスタマイズで追加したことも、正確な収支計算に大きく貢献している。
値決めとは、仕入後に商品の傷みによるロスを考慮しながら、仕入先と仕入金額を再調整すること。値決め前に発生する売上は、システム上で原価が未確定のまま処理する。そのため、値決め後に売上処理済みデータの原価を確定原価に変更する、洗い替えを行う必要がある。以前はこれを毎日手作業で行っており、労力を要していた。
現在はシステムで一括変更が可能になり、正確な収支・利益を瞬時に出せるようになった。佐藤氏は、「システムは嘘をつかない。日次業務の労力を削減できたことは大きい」と実感をこめる。
システム会社勤務の経験からも、サポートサービスを評価。
佐藤氏は、「前職がシステム会社だったため、サポートサービスの大切さは知っている。そこがいい加減だと顧客は離れていく。アイルのサポート体制はしっかりしていると思う」と語る。一度システムのデータが重くなり、アイルにプログラムを組み替えてもらった際は対応が早く、システムの操作が軽くなったことも実感したという。
今後の展開
今後について佐藤氏は、「日本での販売が許可されていなくても、おいしい果物はたくさんある。今後許可されれば積極的に輸入したい」と話す。取扱いも果物に留まらず、青果物全般に拡大していきたいという。輸出も視野に入れており、展望は広がっている。膨らむ事業計画や綿密な営業提案の基盤となる業務管理は、今後もアイルと「アラジンオフィス」が支えていく。
※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。
2014年3月10日/食品産業新聞にて掲載
会社概要
会社名 | 株式会社定善 |
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代表者 | 水越 雅昭 |
所在地 | 東京都大田区東海3-2-6 |
設立年 | - |
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