鉄鋼・非鉄業システム導入事例:ステンレス鋼材の加工・販売|東邦ステンレス工業株式会社様 システム導入事例

鉄鋼・非鉄金属

システム導入事例東邦ステンレス工業株式会社 様

  • 販売管理・在庫管理
  • クラウド

東邦ステンレス工業株式会社システム導入事例加工品の単価自動計算を実現し、伝票作成の時間が4分の1に
コロナ下でクラウド化による効果を実感

導入の背景

創業100年を契機にシステムの見直しを検討
鋼材の単価計算にシステムが対応しきれていないことが課題に

東邦ステンレス工業株式会社システム導入事例

大正5年創業、ステンレス鋼材の加工・販売を担う東邦ステンレス工業株式会社。同社は、一般的な鉄と比較して加工の難易度が高いステンレスに特化し、薄板・厚板から丸棒、パイプまで豊富な製品を取り扱っている。長年培ってきたステンレスのノウハウと加工技術の高さ、そして即納体制により、取引先からの信頼も厚い。

創業100周年を迎えた同社は、さらなる事業拡大に向けて2018年に本社工場を江東区南砂から千葉県市川市に移転。移転に伴い設備の見直しをするなかで、新たな販売管理システムの導入を検討した。

以前から利用していた販売管理システムは、加工が必要な鋼材の単価計算に対応していなかった。同社では、丸棒やアングル、六角材といった加工作業を要する鋼材の注文も受けている。こうした鋼材は、カット賃や切りしろなどさまざまな要素を加味する必要があり、計算方法が複雑だ。

システム担当の坂本氏は、「以前のシステムは、少しでも数式が複雑になると計算できませんでした。そのため、加工した鋼材は別途Excelで計算していました」と話す。

システムの一新にあたって、仕入先や取引先に良いものがないか聞き込みを行ったところ、勧められたのが鋼材業向け販売管理システム「アラジンオフィス」だった。

導入の決め手

「アラジンオフィス」利用企業からの紹介により導入を検討
誠実な対応と鋼材業への業務理解の深さが決め手に

東邦ステンレス工業株式会社システム導入事例

紹介元となったのは10年以上「アラジンオフィス」を利用している企業。その信頼性の高い口コミが「アラジンオフィス」を検討するきっかけとなった。

複数社を検討し、2020年8月に「アラジンオフィス」の導入が決定。

高橋取締役副社長は当時をこう振り返る。

「こちらの要望に対して、できるのかできないのかはっきりしない会社もあったなかで、アイルさんはできること、できないことを明確に伝えてくれたので安心感がありました。鋼材業への理解も深く、一言二言ですぐにこちらの業務内容をわかってもらえるので、とても話しやすかったです」

導入の効果

単価の自動計算により伝票作成にかかる時間が約4分の1に短縮
システム導入に合わせ、加工にかかる価格設定のルールも改定

アラジンオフィス」の導入により、加工した鋼材を含めた単価の自動計算が実現された。

同社で担っている切断作業は1日約数百カットに上る。以前はその分の見積算出を手作業で行っていた。

「今では、お客さまの名前と受注した鋼材を『アラジンオフィス』に入力すればすぐに単価が出るので、伝票作成が非常に楽になりました。作成にかかる時間も4分の1ほどに短縮されています」と高橋取締役副社長は語る。

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また同社では、「アラジンオフィス」の導入に合わせて、切断にかかる価格の見直しを行ったという。

「以前は、カット賃や切りしろなどの価格が注文内容ごとに異なり、価格設定のルールも曖昧だったため、価格一覧をまとめた紙が手放せませんでした。『アラジンオフィス』の導入をきっかけにより正確な価格を出せるよう、価格を一律にしました」(高橋取締役副社長)

クラウド活用によりコロナ下でも各自の場所から業務が可能に
全社的なテレワーク導入も視野に

同社ではコロナウイルスの流行により、出社できる社員が大幅に減ってしまった時期があったという。そんな時に効果を発揮したのが、「アラジンオフィス」をクラウド上で操作可能にする「アラジンクラウド」サービスだった。

高橋取締役副社長は、「『アラジンオフィス』が会社以外でも利用可能なので、症状が治まった自宅待機中の社員もそれぞれの場所から作業でき、助かりました。もし『アラジンオフィス』がなかったら、業務が回らなかったのではないかと思います。今後、全社的なテレワークも視野に入れながら活用していければ」と話す。

ワンクリックで発行可能になった商品ラベルは、「見やすい」と取引先からも好評
サポート担当の真摯な対応を高く評価

アラジンオフィス」はラベル発行プリンタとの連携も可能だ。

多品種の鋼材を日々さまざまな取引先に納品する同社。納品先ごとに品物を管理するべく、以前は数量や重量といった商品情報をガムテープに1つ1つ手書きし、商品に貼っていたが、手間も大きかった。

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アラジンオフィス」により、システム内の商品情報がプリンタにワンクリックで転送され、ラベルシールの発行が可能になった。

「発注番号や納期までラベルに入れられるのが便利ですね。お客さまからの反響も大きく、『見やすくなった』、『商品の仕分けが楽になった』といったお声をいただいています。当社側の作業負荷も軽減されました。自社の在庫用にも活用しています」(高橋取締役副社長)

一方で、長年利用していたシステムからの入れ替えには、苦労も大きかったという。

坂本氏は、「導入後の社内向けの運用指導が1番大変でした。これまでの紙やExcelを使った手法から業務を大きく変えることになるので、新たなやり方を覚えて、慣れてもらうのに苦労しましたね。ですが、いざやり始めると今の方が楽だと理解してもらえました。今、前のやり方に戻るかと聞かれたら、皆『戻らない』と答えるのではないかなと思います」と話す。

またアイルのサポート担当について、高橋取締役副社長はこう語る。

「皆さんが誠実に、そして柔軟に対応してくれます。今回の導入にあたっても、どうにかしてこちらの要望に応えようと真摯に向き合ってくれましたね」

今後の展望

在庫管理をはじめ、業務効率化に向けてさらなるシステム活用を検討

アラジンオフィス」は在庫管理も可能だ。豊富な商品点数を扱う同社は、今後「アラジンオフィス」で在庫も含めて一元管理することを視野に入れている。

高橋取締役副社長は、「今回導入目的の1つだった、単価計算の自動化を実現することができました。在庫管理をはじめ、実績管理の強化などまだまだシステムを活用してやりたいことも出てきているので、またアイルさんとご相談しながら進めていければと思います」と話す。

同社では、短納期で注文数が多いなど、他社では断られるような要望も進んで引き受けているという。

「困っているお客さまを助けたいという現場の想いから、このような体制が生まれました」と高橋取締役副社長は語る。

「人と人とのつながりが大事だと思います。取引先さまとの日頃のお付き合いがなければ、アイルさんとも出会えませんでした。これからもそうしたつながりの大切さを忘れずに取り組んでいきたいですね」と続けた。

顧客目線に立った柔軟な体制で多くの取引先を支えてきた同社。さらなるシステム活用による業務効率化でその柔軟性を高め、これから先も多くの取引先とつながりを深めていく。

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アイル営業より

東邦ステンレス工業さまとは、弊社のお客さまからのご紹介がきっかけでご縁をいただきました。
高橋取締役副社長、坂本さまとお打合せを重ねるなかで、会社の将来を担えるシステム導入がポイントだと感じました。
以前からExcelや手作業による単価計算に苦労されていましたので、計算自動化の実現方法を一緒に検討していきました。
鋼材業界の単価計算は、客先別、鋼種、形状、仕上、寸法、加工方法、売り方(重量/員数)等により計算方法が異なります。
この部分をしっかりと理解することが第一歩でした。システムに落としこめるよう、たくさんのサンプルケースを一緒に検証したのは楽しかったですね!
また、業務フローも合わせて見直し、システム管理できたことで手作業が無くなり、業務の標準化も実現できました。
業務キーマンの皆さまのご協力もあり、無事に稼働を迎えることができました。早速、導入効果を感じていただき嬉しいです!
高橋取締役副社長の「要望リスト」に今後も応えられるよう、引き続きご支援させていただきたいと思います。

(システムソリューション部/吉田)

※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。

2022年12月27日/鉄鋼新聞にて掲載

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  • 鉄鋼プロジェクトチーム

    吉田 茂宏

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