鉄鋼・非鉄業システム導入事例:薄板鋼材を中心とした鉄鋼流通企業|葵産業株式会社様 システム導入事例

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システム導入事例葵産業株式会社 様

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葵産業株式会社システム導入事例属人化から脱却し、国内事業と貿易事業の一元管理を実現
システム導入プロジェクトで、社員のやる気と自発性が向上

導入の背景

“人を採用しやすい会社”に。業務の属人化からの脱却を目指して

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1950年創業、薄板鋼材を中心とした鉄鋼流通企業として歩んできた葵産業。
国内市場のみならず、1960年代には台湾や東南アジアなどの海外展開をいち早く手がけるなど、業界の先駆者として道を切り拓いてきた。

しかし、同社の成長を長らく支えてきた業務基盤は、システムの老朽化と属人化という大きな課題に直面していた。当時はサポート切れのOSが稼働しており、業務停止のリスクを抱えていた。加えて業務の属人化も進み、データの二重入力や状況把握の遅れといった課題が社内に山積していたのである。

小林社長は、2021年の社長就任を機にシステムの刷新を決断。
当時の心境を「都心の一等地にありながら、昭和を舞台にしたドラマの撮影ができるほど古めかしいオフィス環境でした。まずは環境をより良くして、人を採用しやすい会社にしたいと考えました。その一環として、システムを刷新し、業務を一から見直す必要があったのです」と語る。

導入の決め手

“鉄の会話”ができる安心感と、伴走型の提案スタイルが決め手に

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同社は複数のシステムを比較検討したうえで、2022年に鉄鋼業向け「アラジンオフィス 鐵王」の導入を決定した。鉄鋼業界ならではの商習慣にフィットするパッケージ標準機能や、担当者の業界への深い理解が決め手となった。

小林社長は、「アイルさんの担当者とは最初からスムーズに“鉄の会話”ができました。1から10まで説明しなくても理解してもらえる安心感が決め手になりました」と話す。

また、他社のパッケージシステムは既存の枠組みに業務を合わせるよう求めるものが多かったが、アイルの提案は対照的だったという。

小林社長は当時を振り返り、「アイルさんはただパッケージシステムを売るのではなく、『業務が今どうなっているのか、まずは整理するところから一緒にやりましょう』と現状を丁寧に分析したうえで提案を進めてくださいました」と語る。

導入の効果

鉄鋼業ならではの複雑な「重量計算」や「加工管理」を標準機能で実現

鉄鋼流通において最も複雑な要素が、重量計算と単位の変換だ。扱う形状や材質、サイズが多岐にわたり、それぞれで重量の算出方法や管理単位が異なる。
小林社長は、「鉄の商売は単位ひとつとっても特殊ですが、『アラジンオフィス』は“鐵王”を名乗るだけあり、かゆいところに手の届く機能が標準で備わっています」と語る。

アラジンオフィス」は、多様な商品ごとの重量計算ロジックや、「重量×単価」という基本的な単価計算ロジックを標準機能として備えている。
また、取引ごとに「数量×単価」の単価算出への切り替えも容易で、仕入れ時は重量単価であっても、販売時には数量単価で管理するといった場合にも標準で対応できる。

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さらに、加工をともなう出荷についても、標準機能の活用で最適な管理が実現した。
「加工のために在庫を出庫すると、全く別の形になって入庫されますが、その対応も非常にスムーズにできます。鉄鋼業界の現場を理解した、とてもよくできているシステムだと感じます」と管理部長の前田氏は評価する。
充実した標準機能により、現場の混乱を招くことなく業界の商習慣に即した運用が叶ったという。

貿易管理の一元化により、リアルタイムでの債権把握が可能に

貿易管理においては、これまで属人化していた外貨決済業務の可視化に成功。海外取引では避けて通れないドル建ての売上計上と、社内の会計処理に必要な円貨換算の管理をシステムで一元化した。

以前は、前任者がAccessで独自に構築した集計ツールを使用しており、営業担当者が各自で管理するExcelにデータが散在していた。そのため、月次決算に膨大な手間がかかる一方で、月中の状況を即座に把握できないことが課題だった。
前田氏は、「『アラジンオフィス』導入を機にデータがシステムに一元化されたことで、これまでは月末に集計しないと把握できなかった債権や回収などの状況が、月中でもリアルタイムで確認できるようになりました。受注から会計システムへのデータ連携までが一気通貫となり、事務作業の重複や入力ミスが削減されています」と語る。

現在は、日本から海外への輸出だけでなく、日本を介さずに輸出入を行う「三国間貿易」の仕入・販売フローにも対応している。

「旧システムから移行する際の残高照合なども、アイルさんが寄り添って導入サポートしてくださったおかげで非常にスムーズでした。一般的に混乱が起きがちなシステム移行がこれほど順調にいったのは驚きました」と前田氏は当時を振り返る。

システム運用の当事者意識が芽生え、社員の自発性が向上

小林社長がシステム導入の最大の効果と捉えているのが、社員の自発性の向上だ。

小林社長は、「社員をやる気にさせてくれたことが『アラジンオフィス』導入の一番の成果でした。アイルさんの担当者が、パッケージ標準機能の押し付けではなく、現場の細かな要望も親切にヒアリングを重ねてくださったことで、社員たちの『自分たちのシステムを作り上げたい』という前向きな姿勢が生まれたと感じています。その根底にある信頼感が、他社システムでは感じられなかった大きな付加価値でした」と笑顔を見せる。

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社員に“自分たちが使うシステムを自分たちの手で作る”意識が芽生えたことで、これまでの特定の社員に依存していたシステム運用が生んでいた“やらされ感”から脱却できたという。
各業務の担当者が自らワークフローを見直し、マニュアル作成にまで取り組むようになった。

「『アラジンオフィス』導入を機に、これまではブラックボックスだった業務が標準化され、新しい社員が入ってきた際にもスムーズに業務を教えられる環境が整いました」と小林社長。

今後の展望

変化に強いシステムを活用し、世界を舞台に挑みつづける

今後の展望として、同社はさらなる成長を目指し、売上倍増という高い目標を掲げている。

国内の鉄鋼需要が減少傾向にあり海外メーカーの台頭が著しいなか、同社が強みとするインドや東南アジアといった人口増加が続く成長市場への展開をさらに加速させる考えだ。
小林社長は「グローバル市場で存続しつづけるためには、海外への積極的な進出が不可欠であると考えています。日本の品質を維持しつつ、三国間貿易や輸入など柔軟なビジネスモデルに対応できる体制を整えたいです」と語る。

システム面では、これまでに構築した国内・貿易両事業部の土台をさらに成熟させていく意向だ。将来的な法改正や市場環境の変化などに対しても、「アラジンオフィス」であれば対応可能だと考えている。
小林社長は、「『アラジンオフィス』は、要望にあわせて柔軟にカスタマイズしていただけます。実務上のニーズに合わせながら、必要に応じてより使いやすい形へとブラッシュアップしていきたいと考えています」と話す。

半世紀以上にわたり、世界を舞台に「ジャパン・クオリティ」を提供しつづけてきた葵産業。
今後もアイルというパートナーとともに、盤石な業務基盤の上で、世界の産業発展に貢献していく。

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アイル営業より

葵産業さまはExcelやAccess、手書きなどのアナログ管理が多く、作業の属人化も多く見られたため、「データの一元化・共通化」と「業務標準化・効率化」を意識してご提案させていただきました。
アナログ管理からシステム化する範囲が広く、実作業される皆さまも大変なシステム刷新だったと思いますが、「アラジンオフィス」のパッケージ標準機能を活かすスタンスを意識して下さっていたこともあり、パッケージ標準フローと同社の業務フローをうまくマッチさせることができました。
国内・貿易それぞれでの事業に対して一気に切り替えするのではなく段階を踏んでのプロジェクト構想となりましたが、予定通りスムーズに稼働・運用できたことと、目的としていた「業務標準化」や「データ分析」に加え、システムプロジェクト自体が社員の皆さまの意識改革にもつながったというお喜びの声をいただけたことを大変嬉しく思います。
今後も同社の更なるご発展のために、ご支援させていただきます。

(システムソリューション部/浪岡)

※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。

2026年1月23日/鉄鋼新聞にて掲載

アイルの担当者紹介

  • 鉄鋼プロジェクトチーム

    浪岡 亮佑

会社概要

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葵産業株式会社様システム導入事例│販売管理在庫管理生産管理システムのアラジンオフィス
5000社以上の企業様に直接販売から運用、保守までを一貫して行っているアイルの豊富な知識とノウハウから生まれた、在庫管理販売管理生産管理システムをご提供しています。在庫管理販売管理生産管理に必要な機能をコンパクトにまとめたシステムとなっております。テレワーク・在宅勤務にも対応したクラウドでのご提案も可能です。お客様のご要望によって必要な在庫管理販売管理生産管理の機能をカスタマイズで加えることも可能です。