- 在庫管理・販売管理・生産管理システムのアラジンオフィスTOP
- ファッション業界向け販売・在庫・店舗管理システム
- ファッション業界向け導入事例一覧
- 株式会社ステュディオ・ダ・ルチザン・インターナショナル様 システム導入事例
在庫情報の一元管理が寄与した現場の「売る」意欲と企業の成長。
システム開発のアイルが提供する、ファッション業向け販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」の導入で、正確な在庫情報の把握や業務の効率化が図れるようになったのが株式会社ステュディオ・ダ・ルチザン・インターナショナル。在庫の棚卸しや店間移動がスムーズに行えるようになったことで、店舗スタッフの「もっと接客したい、商品を売りたい」という意欲や売上の機会ロスの減少につながっている。
導入の背景
正確な在庫情報が把握できず月間100万円の機会損失
1979年の創立以来、デニムジーンズにこだわり販売を続けていたのがステュディオ・ダ・ルチザン・インターナショナルだ。社名はフランス語で「職人工房」の意味。その名の通り、現在も国内の高い技術を誇る職人の技を大切にしながら製品作りに励み、ジーパンのほかジャケット、トレーナー、シャツ、雑貨などに領域を広げ、30~50代の男性客に強い支持を得ている。デニムブランドの「ステュディオ・ダ・ルチザン」に加え、5年ほど前からはよりファッション性とコーディネートを打ち出したブランド「ORGUEIL(オルゲイユ)」も立ち上げ、現在、大阪と東京に直営店4店舗を運営。さらに国内の約120店舗、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアといった国外の30~50店舗に商品を卸している。
現在も売上は年間120%の伸長と絶好調だが、急成長にともないあちこちに無理が生じていたのも事実だ。
「店舗で在庫切れの商品に注文があり、お客様に本部から在庫を取り寄せる旨を伝えていても、データ上本部にあるはずの在庫が実際はなく、後からお断りしなければならないこともよくありました。機会ロスが生じてしまい、店舗と本部でもめることもしばしば。正確な在庫数をリアルタイムで把握したいという要望がずっと社内にありました」。
システム導入以前の状態をこう振り返るのは同社のプレス・ウェブ担当の西嶋秀浩氏だ。当時、在庫管理はオンライン上のスプレッドシートで行っていた。本部と直営店(当時2店舗)、さらにEC(電子商取引)の在庫をそれぞれ確保し、商品が売れるたびに在庫数を修正していく。だが、手作業のためにどうしても誤差が生じ、また、本部(卸)、直営店、ECそれぞれの正確な在庫数が分からず、売り逃してしまうことが度々だった。当時のEC売上の機会ロスは多いときで月間100万円にものぼっていたという。
導入の決め手
在庫管理システム導入検討は導入前後のサポートが決め手
西嶋氏が本格的な在庫管理システムの導入を検討し始めたのは、2014年後半のことだ。15社ほど資料を集め、担当者の説明を聞き、最終的に選んだのがアイルの「アラジンオフィス」だった。
「システムの導入に伴い、本部も店舗も大きな作業オペレーションの変更の必要に迫られました。そこで生じる疑問や課題の一つ一つに細かく相談に乗ってもらえたことが導入の決め手として大きかったですね」(西嶋氏)
リアルタイムで在庫把握できるシステムはもちろん他にもあり、費用面でメリットのある企業もあった。だが、西嶋氏の懸念はむしろ導入後の運用だった。 同社で取り扱うアイテムは衣料、雑貨合わせて1万点を越える。その一つ一つに新たにバーコードを振り分け、タグに印刷。その印刷を本部ですれば良いのか、製造拠点の国内工場で行うほうが効率的なのか。加えて、本部や店舗での発送作業はどう変わるのか。それらを一緒に考えてくれる姿勢と実際のサポート体制を持っていたのがアイルだったという。
「導入後に想定される新しい作業についてはスケジュールを立てて、無理のない変更・導入を提案していただけるなど、こちらも不安なく進めることができました」(西嶋氏)。
導入の効果
業務効率化・正確なデータ把握で売上増・新規事業を実現
こうして同社では2015年8月より、「アラジンオフィス」が本格稼働した。何より在庫情報が正確だと確信できるようになったことで、店も本部も自信を持って顧客に商品を勧められるようになった。仮に店舗で欠品していても、本社が休日であってもすぐに店舗からシステムで在庫を確認し、顧客に取り寄せる旨を伝えられるようになった。顧客を待たせることがなくなり、サービス向上につながっている。また、店では棚卸作業が大幅に効率化した。月に一度の棚卸にかつては1週間を要していたが、それが1日に短縮された。
「“本部にこの商品の在庫があったら、店で売りたいのでもっと回してください”。店からそんな声が度々出るようになりました。これも正確な在庫が把握でき、作業の効率化が図れるようになって、接客に集中できるようになったからだと思います」(西嶋氏)。
手作業の集計や棚卸などの労力が大きく減り、すべての在庫が見えるようになったことで、売るための意欲が高まったのだ。
労力が大幅に減ったのは本部も同様だ。その分、商品企画や販売計画、販促業務などに集中できるようになった。
「例えば商品企画。以前なら過去の帳票を1枚1枚めくってこれまで売れた商品をメモしながら検討していました。でも今では、どのカラー・サイズがどれくらい売れているかなど、必要な情報をすぐにシステムの分析項目から出すことができます。これは受注・販売予測に非常に役立っています」(西嶋氏)
同社は「アラジンオフィス」導入後、直営店2店舗(横浜店、恵比寿店)を新規出店。今後の展開として、レディースブランドの立ち上げも計画されている。今後の躍進が非常に楽しみだ。
アイルのシステムソリューション
我々の仕事はシステムを導入いただいたら終わりなのではなく、導入後がより重要です。
商品のバーコード管理は、本部、直営店、ECにおいてあらゆる可能性を考え、生じる作業をシミュレーションしました。また本部側のお話だけではなく、店舗スタッフの方々にヒアリングしてあらかじめ考えられる問題を拾い出し、生じる作業をスケジュール化して対処するようにしました。
事前準備を綿密に行ったこともあり、新システムについては大きなトラブルもなくスムーズに導入でき、本部も店舗も仕事は大幅に効率化しました。付帯作業が減ったことで、店舗スタッフの方々も接客・販売に集中出来るようになりました。
導入前後の一貫した手厚いサポートは弊社の特徴ですが、ご提案時に口頭でお伝えしてもなかなかイメージしていただけるものではありません。ですから、導入前からお客様の立場に立った詳細なご提案をすることで、当社のスタンスが伝わるよう心掛けました。その姿勢を西嶋秀浩様(写真左)はじめ皆様に評価いただけたとしたら非常に嬉しいことです。今後の展開として、ECと店舗の顧客情報の一元管理やPOS導入など、当社のサービスでご提案できることはまだまだあります。これまで培ってきた信頼関係を基に、さらなる飛躍のお手伝いが出来ればと思います。
(ファッションプロジェクトチーム)
※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。
会社概要
会社名 | 株式会社ステュディオ・ダ・ルチザン・インターナショナル |
---|---|
代表者 | 藤川 由典 |
所在地 | 大阪府大阪市西区北堀江1丁目2番16号 ツリガネビル4F |
設立年 | - |
URL | http://www.dartisan.co.jp/ |
導入しているシステム
その他の事例
-
Webからの資料請求・お問合せ