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外注・自社で加工中の在庫も正確に管理
待たされることのないサポートダイヤルに安心感
導入の背景
自社開発と安価な導入型システムを経験
アイルは会社の安定性と金額感のバランスが決め手
斉田製作所は、頭のない止めねじである通称「イモねじ」に特化した専門メーカー。「イモねじ」は米粒よりも小さく製造の難易度が高いが、同社は軸部が2ミリ以下の短さや、呼び径1ミリ以下の極小サイズでも精度の高い製造を実現している。その背景には、独自のカム式自動旋盤機械の開発により「チェーシング加工」を可能にしていることがあり、イモねじ製造の代表企業として国内外から支持を得ている。
業務管理システムは、自社開発のシステムを経て、2016年までは小規模なシステム会社が提供するシステムを利用していた同社。自社開発と安価な導入型システム、それぞれのメリット・デメリットを知ったという。齊田朋孝社長は、「システムを自社開発していたときは、自社ですぐに改良できるのが良い反面、システムに詳しい人材がいなければ活用できない課題があった」と振り返る。同社はその後システム会社への依頼を決め、複数社を比較検討した結果、個人経営に近い小規模会社のシステムを導入したという。齊田社長は、「大手の会社は金額が高く、小規模な会社は安価な上に対等に話しやすいという感覚があったのが理由だった。しかし、システムを導入後にその会社はなくなってしまい、その後は不具合があっても騙しだまし使うしかなかった」と話す。
そこで見つけたのがアイルだった。「アイルはパッケージソフトで納得できる価格でありながら、自社に合わせたカスタマイズもできた。なくなってしまうのが一番困るので、会社が安定している安心感も大きかった」と齊田社長。齊田信孝専務取締役は、「パソコンのOSが更新されるたび、システムのバージョンも更新する必要があると大変。アイルはOSが変わっても対応してくれるというのも良かった」と振り返る。そして、2015年にアイルのねじ業向け「アラジンオフィス」への入れ替えを決定した。
導入の効果
加工持ち出し材料の重量や、外注加工中の在庫も正確に管理
以前利用していたシステムは自社の業務に合わせて構築しており、使い勝手に問題はなかった。そのため、「アラジンオフィス」も以前のシステム構成に合わせてカスタマイズを行った。しかし、全ての機能を業務に合わせることはしなかった。齊田社長は、「基本は以前のシステムに近い形で構成してもらったが、自社の業務を変えられるところは『アラジンオフィス』に合わせて変えるようにした。その方が、業務がスッキリして長い目で見ればやりやすくなる部分もあり、カスタマイズのコストも抑えられる」と話す。カスタマイズの利点を生かしながらも、長年利用していたシステムの入れ替えを機に、現状の業務の見直しを図った。
倉庫の「持ち出し管理機能」は、カスタマイズにより以前のシステムの機能を再現している。例えば、材料の加工時にどの材料をどの機械に何キログラム分持ち出したか、何キログラム分の端材を戻したかを正確に把握できる。材料に細かく重量を設定し、端材まで正確に管理することで在庫を無駄なく活用できる。
カスタマイズをせずとも、既存機能の運用方法を工夫してカバーしている部分もある。例えば、ねじ表面の加工処理はメッキ屋に依頼しているが、何箱分の在庫を依頼中か把握していないと、本来の販売可能在庫がどれだけあるのかの把握と、新たにどれだけ製造する必要があるのかの判断が難しい。そのため同社は、メッキ屋をシステム上の「外部倉庫」として設定し、メッキ屋に依頼した分の在庫をシステム上で「外部倉庫」に移動することで、販売可能な自社在庫を一時的に別で管理している。齊田専務取締役は、「加工依頼中の在庫量がすぐに分かり、メッキ屋から戻れば販売可能在庫になるため、製造スケジュールを適切に組める」と話す。
複数ソフトのデータを「アラジンオフィス」に集約
人員補充を検討していた経理担当者は、1人で十分対応できる体制に
さらに、以前までは受注・発注・生産などのデータを複数のソフトで別々に管理していたが、現在は「アラジンオフィス」に集約できたことで、販売戦略にも役立てられている。齊田社長は、「以前は売上が締まるまでその月の売上進捗を見られなかった。現在は、『アラジンオフィス』で月初めでもその時点の受注情報からその月の売上予測が見られる。その予測を月末の最終実績と比較すれば、1か月間に追加の売上がどれだけあったかも分かる。月初めの予測次第で、営業活動により注力すべきかどうかなどの戦略立てもできる」と話す。
経理担当者の負荷も目に見えて削減された。以前は複数のソフトを使用していたために入力の二度手間があり、経理担当者は常に慌ただしくしていたという。現在は「アラジンオフィス」に一度入力すれば受注・発注・生産データを参照できるため、「以前まで人員の補充も検討していたが、現在は経理担当者が1人で余裕を持ってまわせている」と齊田社長はほほ笑む。
今後の展開
「サポートダイヤルには、いつ掛けても待たされたことがない」
齊田専務取締役はアイルについて、「驚いたのは、サポートフリーダイヤルに電話を掛けて待たされた経験がないこと。他の会社では音声ガイダンスが流れてしばらく待つようなこともよくあるが、アイルはいつ掛けても誰かが必ず出てくれる」と実感をこめる。齊田社長は、「それはすごく大切なこと。機械商社の会長の方も、『機械メーカーの成否の分かれ道はアフターサポート』だと言っていた。高額な設備投資をしても、その後のサポートが不十分だと逆に手間が掛かってしまう。アイルの対応はありがたい」と語った。
今後は分析機能を活用し、加工受注履歴のデータをもとにした生産計画の策定なども視野に入れている同社。企業サイトの「お客様の声」で紹介されているコメントからは、取引先が同社に寄せる信頼が伺える。他社には不可能な技術で、妥協なく生み出す製品力の高さはもとより、取引先に寄り添う誠実な姿勢が、同社の信頼を築き上げてきた。管理面もより強化させることで、引き続きファンを増やしていく。
※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。
(2018年3月19日/金属産業新聞にて掲載)
アイルの担当者紹介
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ねじプロジェクトチーム
竹下 将太
会社概要
会社名 | 有限会社斉田製作所 |
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代表者 | 齊田 朋孝 |
所在地 | 東京都あきる野市下代継292 |
設立年 | - |
URL | http://www.del-screw.co.jp/ |
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