ベストオブブリード(Best of Breed)とは?スイートとの違いも解説

ベストオブブリード(Best of Breed)とは?
スイートとの違いも解説

ベストオブブリード(Best of Breed)とは?スイートとの違いも解説

ベストオブブリード(Best of Breed)とは

ベストオブブリード(Best of Breed)とは、領域ごとに複数のベンダーのアプリケーションを組み合わせてシステムを構築するアプローチのことを言います。本記事では、ベストオブブリードの概要やメリットのほか、スイート(Suite)との違いなどについて解説していきます。

目次

ベストオブブリード(Best of Breed)とは何か?

ベストオブブリード(Best of Breed)とは、システムを構築する際、複数のベンダーの製品のなかから各領域に最適なアプリケーションを選択し、そのアプリケーションを組み合わせてシステムを構築するアプローチのことを指します。

幅広い領域をカバーしている単一ベンダーの製品(Suite)を導入するのではなく、領域ごとに異なるベンダーの専門アプリケーションを採用し、各アプリケーションを統合して活用するのがベストオブブリードです。

ベストオブブリードの特徴と具体例

ベストオブブリードの特徴は、ベンダーにこだわらず、業務や目的に最適なアプリケーションを選択することです。 同一企業においても、業務や目的によって最適なシステムは異なります。すべての業務・目的に活用するシステムを1社のベンダー製品で構築することは容易ではありません。 業務効率を高めるためには、各領域で最適なアプリケーションをかけ合わせることが効果的なケースも多く、そのためのアプローチとしてベストオブブリードが注目されるようになりました。

ベストオブブリードは、たとえば、SFAはA社のアプリケーション、MAはB社のアプリケーション、CRMはC社のアプリケーションというように、業務や目的ごとに異なるベンダーから最適な製品を選択します。複数のベンダーが関わることから、ベストオブブリードは「マルチベンダー」と呼ばれることもあります。

ベストオブブリード(Best of Breed)とスイートの違い

システムを構築する際のアプローチとして、ベストオブブリードと対極に位置付けられるのがスイート(Suite)です。スイートとは、単一のベンダーが提供する複数のアプリケーションを組み合わせたシステムのことで、「統合ソフト」などとも呼ばれます。

これに対し、ベストオブブリードは、特定の領域・機能に特化したアプリケーションを複数のベンダー製品から選んで組み合わせるアプローチであり、各アプリケーションを開発・提供しているベンダーが異なります。

スイートの具体例

スイートを提供しているベンダーは、幅広い領域のアプリケーションを開発している大手企業が中心です。たとえば、Microsoft社は、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Teamsなど、いくつかのアプリケーションをセットにした「Microsoft 365」をスイートとして提供しています。

ベストオブブリード(Best of Breed)のメリット

ベストオブブリードの主なメリットは以下の6点です。

  • 柔軟性に優れている
  • 最新機能を活用できる
  • システムの入れ替えが容易である
  • リスクを分散できる
  • ベンダーロックインを回避できる
  • ビジネスの成長を促進できる

柔軟性に優れている

ベストオブブリードは、アプリケーションの選択肢が広く、柔軟に組み合わせることができる点がメリットの一つです。同一企業においても、部門や業務が変わればアプリケーションに求める機能も変わってきます。しかし、それぞれの部門や業務のニーズに合致したアプリケーションを単一のベンダーが提供しているとは限りません。ベストオブブリードであれば、各部門、各業務のニーズに最適なアプリケーションを複数のベンダー製品のなかから選択することができます。

最新機能を活用できる

ベストオブブリードのメリットの一つが、最新のテクノロジーを搭載したアプリケーションを選択できることです。一般的に、特定の領域に特化しているベンダーは、その領域に注力して開発をおこなうため、開発サイクルが短く、常に最先端の技術を取り入れています。そのため、ベストオブブリードで構築することで、各領域の最新機能を活用することができます。加えて、社内外の環境変化に合わせて迅速にアップデートすることも可能です。

システムの入れ替えが容易である

ベストオブブリードは、スイートのようなオールインワン型でなく、複数のアプリケーションを組み合わせてシステムを構築する点に特徴があります。そのため、一部のアプリケーションだけを比較的簡単に入れ替えることができます。特定のアプリケーションに問題があった場合、システム全体を入れ替える必要はありません。システムの入れ替えが容易であることは、ベストオブブリードの重要なメリットの一つです。

リスクを分散できる

ベストオブブリードは、複数のベンダーのアプリケーションを組み合わせて活用するため、システム運用上のリスクを分散することができます。たとえば、セキュリティに関するトラブルが生じた場合や、サービスの存続に関わる問題が生じた場合なども、問題が起きたベンダーへの対処だけで済むため、システム全体に与える影響を最小限にとどめることができます。リスクを分散できることは、ベストオブブリードのメリットの一つだと言えるでしょう。

ベンダーロックインを回避できる

アプリケーションを単一のベンダー製品で統一した場合、「ベンダーロックイン」と呼ばれる状態に陥りがちです。ベンダーロックインとは、特定ベンダーの独自技術に依存したシステムを採用した際に、他のベンダーが提供する同種のシステムに乗り換えることが困難になる現象のことを指します。ベンダーロックインに陥ってしまうと、技術革新の恩恵を十分に受けられない可能性があります。また、他社への乗り換えが難しいため、ベンダーが値上げをした場合も許容せざるを得ず、コストの負担が増大しがちです。

その点、ベストオブブリードは、複数ベンダーのアプリケーションを組み合わせて活用するため、ベンダーロックインに陥ることはありません。

ビジネスの成長を促進できる

ベストオブブリードは、業務や目的に合わせて最適なアプリケーションを組み合わせることができるため、各業務・各部門のパフォーマンスの最大化につながります。特定の機能に特化したアプリケーションを活用することで、業務効率や生産性の向上が期待できるほか、最新技術を取り入れたアプリケーションを活用することで、イノベーションを創出しやすくなります。ビジネスの成長が促進されることは、ベストオブブリードの大きなメリットだと言えます。

ベストオブブリード(Best of Breed)のデメリット

ベストオブブリードのデメリットとしてよく指摘されるのが以下の3点です。

  • インターフェースに一貫性がない
  • ベンダーごとに窓口が異なる
  • 作業負担が増える可能性がある

インターフェースに一貫性がない

複数のベンダーのアプリケーションを取り入れるベストオブブリードは、どうしてもアプリケーションごとのインターフェースやデザインに一貫性がなくなります。一つの部門で複数のアプリケーションを使用する場合、インターフェースやデザインに一貫性がないと、ユーザーが操作方法を理解して慣れるまでに時間がかかります。
アプリケーションを切り替えると操作性も変わるため、ユーザーは混乱しやすくなり、ストレスを感じる可能性も高まります。このような点は、ベストオブブリードのデメリットだと言えるでしょう。

ベンダーごとに窓口が異なる

単一ベンダーが提供するスイートを利用している場合、アプリケーションに関するトラブルや相談事項が生じたときは、そのベンダーに連絡をすれば済みます。これに対し、複数のベンダーのアプリケーションを利用するベストオブブリードの場合は、それぞれのベンダーと個別にやり取りしなければいけません。窓口が分散しており、コミュニケーションが複雑化しやすいことはベストオブブリードのデメリットの一つです。

作業負担が増える可能性がある

ベストオブブリードは、ベンダーの異なる複数のアプリケーションを導入しますが、ベンダーが異なるために、各アプリケーションを連携するのが困難なケースがあります。アプリケーション同士の連携ができないと、手動でデータの共有・受け渡しをする必要があるなど無駄な作業が増えるだけでなく、入力ミスやデータの不整合などヒューマンエラーが生じるリスクも高くなります。アプリケーション同士のデータ連携が難しい場合など、作業負担が増える可能性があるのは、ベストオブブリードのデメリットだと言えます。

ベストオブブリード(Best of Breed)とスイートを選択するうえでのポイント

ベストオブブリードとスイートのどちらを選ぶべきかは、自社のニーズによって変わってきます。一般的に、システムの柔軟性や拡張性を重視する場合は、ベストオブブリードが適しています。また、特定の業種に特化した機能が必要な場合も、ベストオブブリードのほうが良いでしょう。
どちらを選ぶにしても、Fit&Gap分析をおこない、自社のニーズとの適合度が高いシステムを選択することが重要です。

Fit&Gap分析については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

ベストオブブリードは、領域ごとに最適なアプリケーションを選び、それらを組み合わせて活用します。柔軟性に優れているのが大きなメリットです。
一方、スイートは単一のベンダーが提供するアプリケーション群です。統一性があり、運用を効率化できることがメリットです。
自社のニーズに合わせて、どちらのアプローチが適しているか判断しましょう。

ベストオブブリード(Best of Breed)で
ERPシステムを導入するなら「アラジンオフィス」

アラジンオフィスは、本部管理や物流管理などの業務効率化を促すERPシステムで、「ポストモダンERP(疎結合型ERP)」というタイプにカテゴライズされます。
ポストモダンERPとは、販売管理や在庫管理、生産管理や会計管理など、企業のコア業務に特化した機能を備えたERPで、その他、自社の業務に必要な機能は外部のクラウドサービスなどと連携することで補完するのが特徴です。

ERPシステム「アラジンオフィス」の詳細は、以下からご確認ください。

関連記事

ベストオブブリード(Best of Breed)とは?スイートとの違いも解説│販売管理在庫管理生産管理システムのアラジンオフィス
5000社以上の企業様に直接販売から運用、保守までを一貫して行っているアイルの豊富な知識とノウハウから生まれた、在庫管理販売管理生産管理システムをご提供しています。在庫管理販売管理生産管理に必要な機能をコンパクトにまとめたシステムとなっております。テレワーク・在宅勤務にも対応したクラウドでのご提案も可能です。お客様のご要望によって必要な在庫管理販売管理生産管理の機能をカスタマイズで加えることも可能です。