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在庫管理のシステム化により、正確でスピーディーな納品を実現。社員の原価意識にも変化
導入の背景
約2万4000アイテムの正確な在庫管理をめざす
1935年創業、愛知県名古屋市に本社を構える印藤産業。電動工具などプロツールの専門商社である同社は、「即日配達」をモットーに、地域に密着した事業活動でモノづくりの現場を支え続けている。
以前のシステムでは、2万4000アイテムほどある商品の在庫管理ができていなかったという。「ちょうどサーバーを入れ替えるタイミングだったこともあり、システムを根本的に見直そうと何社かに話をうかがいました。一番の目的は、正確かつスピーディーな、システムでの在庫管理でした」と印藤社長は話す。
導入の決め手
似通った商品名の多さが悩み。「あいまい検索」ができることが決め手に
数社のシステム会社を比較し、プレゼンテーションを受けたうえで、2014年に「アラジンオフィス」を選定した。使い勝手のよさや、担当者の対応が決め手となった。
アイテム数の多い、工具の卸売業ならではの悩みの一つに「商品検索」があったという。
印藤社長は、「お客さまのなかには『この前買ったコテが欲しいんだけど…』といったご注文をされる方が結構いらっしゃいます。『この前』といっても、2年も前だったりすることもしばしばあるんです(笑)。また、『コテ』と名の付く商品だけでも数えきれないほどあるので、以前のシステムでは商品の検索に手間取っていました」と振り返る。「『アラジンオフィス』なら、お客さまの購入履歴からあいまいなワードでの検索ができるため、導入の大きな決め手になりました」と話す。
さらに、「アイルさんの担当者の人柄も大きかったです。当社の社員はシステムにあまり明るくなく、要望を端的に伝えられるか不安でしたが、営業の方もシステムエンジニアの方も、わかりやすく嚙み砕いて話してくれました。当社のことを理解しようとしてくれる姿勢が伝わってきて、安心できました」と当時を振り返る。
導入の効果
システムでの在庫確認が可能に。スピーディーな顧客対応を実現
長年の課題だった、約2万4000アイテムのシステム管理を、「アラジンオフィス」の導入を機に実現した同社。
「以前は、お客さまからの問い合わせに対して、その都度倉庫まで確認しに走っていましたが、今はシステム上のクリックで確認できるようになり、業務時間を大きく短縮できています」と効果を噛みしめる。さらに、「これまでは、倉庫内のどの棚にどの商品があるのか、個人の記憶に頼っていましたが、システムで棚番号まで確認できるようになったので、誰でもすぐに商品の場所がわかるようになりました」と話す。
導入効果は、社内の効率化だけにとどまらないという。印藤社長は、「システムで在庫の一覧表を確認できるので、在庫切れを未然に防ぐことができ、お客さまへのスピーディーな納品を実現できています」と笑顔をみせる。システム活用により、顧客へのサービス向上につながっている。
顧客との取引履歴を、システムで詳細に管理。社員の原価意識にも良い変化
さらに、顧客との取引履歴をシステムで簡単に検索できるようになったことも、効果のひとつだという。
「過去の履歴をシステムで確認できるので、リピート注文などのお問い合わせにもスムーズに対応できています。お客さまからは、『印藤産業さんはしっかり管理してくれていてありがたい』と嬉しい言葉をいただいています」と語る。
さらに、思いがけない効果もあった。「これは想定外と言いますか、システムでデータを管理できるようになったことで、社員全体の原価意識、仕入管理意識が高まったことも大きいです」と印藤社長。
さらに、「過去の売上データを簡単に集計できるため、お客さまからの『売れ筋アイテムを教えて』というようなニーズにもすぐに応えられ、営業活動にも生かせています」と語る。
以前のシステムは、ほとんど伝票発行のために利用しており、データの活用まで実現できていなかった。「『アラジンオフィス』を軸に、社員それぞれが業務を組み立てていけるようになったことで、全体の効率化が図れています。効果を数え上げればキリがありません」と実感を込める。
システム稼働後もつづく、サポート力を実感
アイルのサポート体制について、「以前のシステムでは、分からないことがあっても誰に聞けばいいのかも分からなかったのですが、今は困ったらまずはサポートセンターに相談でき、助かっています」と話す。アイルでは全顧客の情報を事業部内で共有しているため、直接の担当者が不在の場合でも、コールセンターで応対できる体制を整えている。「何度も問い合わせしているのに、いつも親切丁寧に教えてくださいます。その場で解決していただけることも多く、なくてはならない存在です」と実感を込める。
さらに、「そのうえで、営業の方の当社にあわせた提案や、システムエンジニアの方によるカスタマイズ、サポート体制が素晴らしいんです。いつでも相談しやすく、すばやい対応をしていただいています。今さらほかのシステムに変える気は無いですし、変わったら困ってしまいます(笑)」と笑顔を見せる。
今後の展望
今後の展望として、「在庫管理の精度をさらに向上させて、出荷間違いを減らし、より正確かつスピーディーにお客さまに商品をお届けすることが当面の目標です」と印藤社長は語る。
さらに、「『アラジンオフィス』のデータを生かし、在庫商品の売れ筋アイテムへの移行と、商品の回転率を高めることにも注力していきます」と話す。多種多様なお客さまに対応できるよう、取り扱いアイテムを増やせるような工夫をこらしていくという。
同社は、今後も「アラジンオフィス」を活用しながら、お客さまへのさらなるサービス向上をめざし、“三方よし”の理念のもと、企業価値を高めていく。
※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。
2023年5月1・2週号/名古屋機工新聞にて掲載
アイルの担当者紹介
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システムソリューション部
尾上 智彦
会社概要

会社名 | 印藤産業株式会社 |
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代表者 | 印藤 武司 |
所在地 | 愛知県名古屋市中村区名駅南4丁目3番4号 |
設立年 | 1935年 |
URL | https://www.into29.com/ |
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アイル営業より
印藤産業さまには、日頃より長いお付き合いをしていただいております。
弊社のサポートにお喜びいただき、大変うれしく思っております。
業界専用システムを長年使用されていましたが、業界特有のアイテム数の多さから、商品検索に時間と負荷がかかっておられました。
複数のキーワードを組み合わせて商品を検索するためには、毎回「%」などの数式を条件に入れる必要があり、手間がかかっていたので、「日々の作業を軽減できないか」という点においてご提案させていただきました。
工具業界は、得意先さまが工具を使ってみて、使い勝手がよかったら口コミで広げて拡販するというビジネスモデルのため、忘れたころに曖昧な表現での注文が入ります。
毎日の作業をいかに簡単に、シンプルに、早くできるかを意識し、印藤産業さまの負担が少なくなるシステム構築を意識しました。
今では、EDIで注文データの自動取込や、社外からでも「アラジンオフィス」を使用して単価や在庫の確認ができるようになりました。コロナ禍でも助かったと、お声をいただきました。
今後も更なる発展のために、皆さまに安心いただけるサービスをご提供できればと思っております。
(システムソリューション部/尾上)