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特注品の製造指示をシステム化し、残業時間は約1/6に
注文リピート率7割のECサイト構築で、売上も向上
導入の背景
特注品の複雑な製造指示書の作成と、基幹システムへの入力という二度手間に苦労
城北商会は東京都荒川区に本社・工場を構える、合成樹脂製包装資材のメーカー兼商社。1962年の創業以来、ポリプロピレンフィルム製(OPP・CPP)のサイドシール袋の製造を手掛けてきた。同社では一般的なショッピングバッグやアルミ蒸着を施した袋などの製品卸売のほか、コンサートや映画のグッズ販売に使われる、印刷を施した特注の袋の企画にも携わっている。
特注品は袋の厚み・穴の大きさなど、ミリ単位でオーダーされるため、製造指示が複雑になる。製造部課長の宮本慎太郎氏は言う。「当社では十数年前に特注で開発した、製造指示書を出力するシステムと、パッケージの基幹システムを使用していました。特注品の製造指示を30箇所入力し、出力された製造指示書をもとに基幹システムへ手入力するという二度手間が発生していたのです。基幹システムは業界に特化しているものではなく、製造指示内容を1行の項目に無理やり記号化するなどして入力していました。さらに、製造指示書の作成システムも古くなり、原因不明のエラーを起こすように。当時のベンダーはなくなってしまい、恐る恐る使い続けていました」。
そこで相談したのが、以前からECサイト制作を依頼していたアイルだった。宮本里美社長は言う。「アイルの担当者には、毎月の定例会でECサイトのレポートを共有してもらっていて、提案内容やレスポンスの早さに信頼がありました。以前一度『アラジンオフィス』を紹介してもらっていたことが印象強く、迷わずお声かけしました」。
導入の効果
30項目の製造指示入力をカスタマイズ
伝票量が増えるなか、残業は約1/6に
2017年3月、「アラジンオフィス」の導入が決定。導入に際しては、同社の属人的になっていた業務フローを整理する必要があった。
宮本社長は言う。「長年、営業と総務があうんの呼吸で仕事をしてきたような部分が多く、システムが変わるとなると要望が多い。皆から聞いていたらキリがないと考えていましたが、アイルのエンジニアが一人ひとりにヒアリングして、整理してくれました。全員が要望を言えた安心感があり、システムができるまでの過程を大切にしてくれて感謝しています」。
システムが無事に稼働後は、「アラジンオフィス」1つで工場への製造指示入力と工場での参照が可能になり、紙でのやり取りや入力の二度手間が解消された。カスタマイズにより、同社に合わせて製造指示の入力項目を設置している。
また、現在は在庫状況を毎日一覧で参照できるので、当日出荷が基本である規格品の製造スケジュールも効率的にたてられている。
宮本社長は、「長年の取引先様からは電話注文時に品番のみ伝えられることも多く、新人担当者はまず受注履歴を検索する必要がありました。現在は受注入力時に、得意先コードに紐づいて過去の履歴や配送の特記などが表示されるので、時間短縮になっています」と話す。
結果、以前まで属人的だった業務がオープンに。以前と比較し売上も伝票数も増えているなか、毎月の残業時間は1/6ほどに削減。ほぼ定時で退社できているという。
1,000点の商品を分かりやすく見せるECサイトで、ECの年間売上は約60倍、注文リピート率は7割に
同社とアイルの出会いは、2012年8月に自社ECサイトを開設しようという話が持ち上がったことがきっかけだった。当時はECサイトを持つ同業他社がほとんど存在しなかっただけに、お手本とすべき事例もない。まずは相談だけでも、と声をかけたのが、Webサイト・ECサイト制作サービスも行っているアイルだった。
同社の規格品は1,000点に上るため、顧客が求める商品を手間なく探せるサイト構成が課題だった。アイルの担当者に相談すると、見せられたのは過去にアイルで制作した“ねじ販売企業”のECサイト。「当社同様に商品数が多く、マトリックス状に商品を見せる工夫をした事例で、具体的な提案をもらえて助かりました」と宮本社長は振り返る。
ECサイトの公開後は、当初こそ1日に数件程度の注文数だったものの、展示会での宣伝やアイル提案で行ったWeb広告などにより、徐々に注文を獲得。現在では、ECサイトの売上が全社売上の十数パーセントを占めるまでになった。立ち上げ当初から比較して、ECサイトの年間売上は60倍ほど成長。「注文リピート率は7割に上り、取引先からサイトが見やすいとのお声も多い。ECサイトでの規格品の購入から始まり、特注品のオーダーをいただくこともあります。現在では引き合いが増えたため、新規の営業がなかなかできない状態です」と宮本社長は話す。
2019年8月現在、アイルとともにコーポレートサイトのリニューアルも進めている。「より理念の伝わるサイトに」と、アイル担当者と毎日連絡を取り合っているという。
今後の展開
サービスの過程を重視するアイルの対応が、自社の誠実な社風にマッチ
ECサイトの構築から「アラジンオフィス」の導入を経て、足掛け7年にわたって続いてきた城北商会とアイルのリレーションシップ。宮本社長は言う。「システムの移行には不安もありました。しかし、アイルのエンジニアの方が来社してくれると、社員が抱えている不安や疑問が次々に解消されていったのです。社員からは“アイルさん、次はいつ来てくれるのですか?”という声が上がるくらい。営業の方はレスポンスが早く安心感があり、必要なときは、自社の社員かのように上手く社内の調整役になってくれます」。
ECサイトからの新規取引先の増大と、「アラジンオフィス」を導入したことによる業務効率化で、着実に売上を伸ばしている城北商会。しかし、「売上を上げること以上に、適正価格で、高品質な商品を丁寧に届けることを第一に考えている」と宮本社長は語る。同社の誠実な対応に、取引先からお礼状が届くこともあるという。
商品カタログの1ページ目に綴るキャッチコピーは、「綺麗な包装が商品価値になる」。
宮本慎太郎氏は、「包装資材を取り扱う当社だからこそ、販売時の包装を大切に考えています。パッケージで商品を美しく見せることは、創業者の思いでもありました。その原点を忘れないよう、このコピーは社員にもしつこいほどに言って聞かせています」と語る。
このキャッチコピーは、同社の理念を表すフレーズを考えるなかで、アイルのWeb制作担当者と生まれた言葉だ。サービスが届く過程を大切に考え、誠実さを重視する同社の姿勢は、アイルの対応にも通じている。
昨今は合成樹脂製の包装資材業界が大きな変革期を迎えているが、同社の新たな挑戦やさらなる発展につながるよう、今後もアイルが支えていく。
※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。
アイルの担当者紹介
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システムソリューション部
山﨑 登志生
会社概要

会社名 | 株式会社城北商会 |
---|---|
代表者 | 宮本 里美 |
所在地 | 東京都荒川区東尾久4-3-10 |
設立年 | - |
URL | http://www.johokushokai.co.jp/ |
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